🧘♀️吉川めいのMindfulness Tips
先日、組織心理学者のアダム・グラントさんの本『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』を読んでいる友人から、グラント氏の、人間を3種に分ける観点について聞きました。それは、
①与えてばかりの「Giver」
②多くを受け取ろうとする「Taker」
③ 何かをしてもらったら、何かを返す「Matcher」
だそうです。
TakerとMatcherについては原動力が分かりやすいですが、Giverタイプについては少し注意が必要です。
というのも、Giverには「相手のことを思って与えることは良い事」という考えが根本にありがちです。もちろんそれは良い事なのですが、そこに“自分を犠牲にしてでも相手のために”という気持ちがある場合、すべてのGiveが良い事とも言い切れないと思うのです。
よく聞くのは“自分のキャリアを犠牲にした母の姿”です。これは本人にとっては「子どものためを思ってのGive」かもしれませんが、子供にとってはお願いしてもいない、ただとても重たいGiveになってしまうことがあります。
実際、グラント氏の本の中でもGiverは成功するGiverと失敗するGiverに分けられており、失敗するGiverは自分を犠牲にして相手に尽くすGiverとのことでした。
そんな意味で、自分がGiverになる際に心がけたいのは「そこに犠牲心がないか?」という確認です。与えることが、自分にとっても相手にとっても心地良いものであるように。「〜せねばならぬ」や「〜した方がいい」といった縛りからではなく、あなたが満たされた上での溢れる気持ちからGiveを与えたいですね。
🧘♀️今週のMindfulness Exercise
あなたが良かれと思ってとるGivingの中に、少しでも自分を犠牲にしている気持ちがないか、相手にとって重たいGiveになっていないかチェックしてみましょう。