パパへ

パパへ

パパへ。


私にとってパパとの関係は、長年病気を患っていたママとはまた違った形で複雑な気持ちでいっぱいだった。

小さい頃、私はずっとパパっ子だった。
パパはいつも私のナンバーワンで、それは疑いのない、自然に湧き出てくる気持ちだった。パパのお気に入りのヘアブラシやノリノリの曲、麻雀を楽しむ弾けた笑顔、毎晩ビールを片手に「ん〜、うまい」と言う姿。どれも私にはあまり理解できなかったけど、そんなことは全く関係なく、私はずっと純粋にパパが大好きだった。

 

そのうち、夢は砕かれ、愛が壊されてしまった。一度だけではなく何度も。それは、多くの人が通る道なのかもしれないけれど…。私にとって初めての経験は、14歳でパパとママのドロドロの離婚を目の当たりにしたことだった。次第に私は、パパも「パパ」だけでなく、一人の人間であることを知った。

20代中頃になると、私はパパの目の奥に常駐している深い悲しみに気づくようになった。それはおそらく、これからも決して言葉には出されないものなのかもしれない。共感力の強い私は、その悲しみを自分のもののように感じてしまい、最初は辛くてたまらなかったけど、やがてそれを自分とは別のものとして観ることを学んだ。

いつも冗談上手なパパ。パパの言葉といえば、「人生には上り坂もあるし、下り坂もある。そして、"まさか"もある」。くだらなすぎて力が抜けちゃうけど、どこか私の人生にフィットしていて、何だか忘れられない響きを持っている。


2001年、私がヨガを始めてベジタリアンになったとき、パパは私が変なカルト集団に入ったのではないかと心配したよね。それでも、2010年にパパが癌と診断されたとき、パパは「癌になっちゃった。ガーーーン」と言って笑いを取っただけでなく、「パパもヨガをやってみようかな」と言った。

そして実際に、自宅練習で私に指導させてくれて、その後は表参道の私のスタジオのクラスにも参加し、今でも(!)週に3回の自主練を続けていること。I am so proud of you. そんなパパを誇りに思います。

いつまでも、パパはパパのままでいてね。私は、ビールや競馬を楽しむ姿を含め、孫たちの姿にもメロメロの、ありのままのパパを心いっぱいに応援します。パパもきっと、最後の最後はいつも私を応援してくれているんだよね。ありがとう。


大好きだよ。



Written by MAE Y on Father's Day 6.16.2024

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