🧘♀️吉川めいのMindfulness Tips
まずは、アメリカの著者マイケル シンガーさんの例え話を一つ。
お腹が痛い時、腹痛薬を飲む。その後、腹痛薬を切らすと、またお腹が痛くなる。「あ、これは腹痛薬を切らしちゃったからお腹が痛くなったんだ」と思い、また買って飲む。切らすと腹痛が起きる、だからまた買って飲む、この繰り返しだ。
次に私からの例え話。
「寂しいな〜、彼氏が欲しいな」と思っていたら、遂に彼氏ができた。しかし、振られてしまいまた独りになった。すると、また「寂しいな」という感情が戻ってきて、今度は以前の何倍も寂しく感じる。やっぱり「私が幸せになるためには彼氏が必要」と思ってしまう。
この2つの例えを並べてみると、その共通点は明らかではないでしょうか。
「腹痛薬がないとお腹が痛くなる」「彼氏がいないと寂しい」というマインドは、外に"答え"を求めている状態です。そして深くそれらを観てみると、それは自分の不足感に対する「一時的な対処法」であることに気づきます。つまり、「埋め合わせ」に過ぎないのです。
考えてみれば当たり前なのに、そう言われるとズドーンと痛い…と感じる人もいらっしゃるかもしれません。
瞑想やマインドフルネスで養う、自分の心の働きを冷静に観ることとは、時に痛いほどまでに真理に気づくことでもあります。
気づいたことで始まる、本当の治癒への道。マインドフルに生きるとは、外に向いていたマインドを内に向けること。実は「毎日を健康に過ごせていない」「自分を好きになれないから、他者からの愛に頼っている」という根本にある問題を直視することができます。
"埋め合わせ"とは、そもそも「不足感や空虚感」を感じている証拠。まずは自分の健全な状態を目指すことで、外の要因に頼らない幸せの在り方が見えてくるはずです。その上でなら、腹痛薬やパートナーとも、これまでとはまた違ったバランスのいい関係性が築いていけることでしょう。
🧘♀️今週のMindfulness Exercise
まずは「なぜ不足や空虚を感じるのか?」という問いかけを自分にしてみましょう。その先に見えてくる真実を受け止め、ケアしてみましょう。そうすることで、完全でなくても次にあなたの元に届く幸せを"埋め合わせ"のように使うことは減ってくるはず。きっと、あなたの中で"満たされている感"を感じることや、満たされているところから築くリレーションシップの質が変わってくるでしょう。